五兵衛のいお炭焼き
五兵衛は、中上家の屋号を呼称し、記録によるところでは徳川四代将軍家綱の末期、
延宝四年「五兵衛の娘・・・」とあり、この時代の頃すでに五兵衛を名乗っていたものと
想定されます。
いおとは「庵」のことを意味し、粗末な家や農事の仮小屋など
「いおり」を指します。現在のいおは、平成14年に建て替えしたものですが、止々呂美ではある程度の枇杷畑には、荷造りのための野小屋としてあちこち在るものです。
五兵衛のいおでは、鍋料理をご賞味いただく場としての他、研修や会合・ミニコンサートにも御利用できますので企画等お気軽に問い合わせください。
オリジナルのご相談に応じます。
止々呂美の炭焼きの歴史は大変古く、文書に残るものとしては
平安時代の頃からつづいてきた産地とされ、「池田炭」「菊炭」という高級炭のブランド名は、ここ北摂地域のクヌギを焼いた上質の炭のことをいいます。その炭焼きをやっている窯は、時代の流れや老齢化によりほんとに細々としたものになってしまいました。そこで、中政園では、平成14年、おそらく30数年ぶりと思われる炭窯に火を入れ、菊炭生産を復活いたしました。したがいまして、当園では、鍋物も焼き物もすべてこの炭窯謹製の炭を使用しています。五兵衛のいおの暖房は火鉢を使います。カンテキと炭の香りは何とも懐かしい思い出をかもし出してくれます。
炭焼きの作業は大変な労力を必要としますが体験コースに組み入れて、園主から炭焼きの説明を受けたり窯見学することもできますので詳しくはお問い合わせください。                             
止々呂美の炭焼き